日本の薬剤師の現状とドイツ・アメリカとの違い(前編)

日本の薬剤師の現状とドイツ・アメリカとの違い(前編)

2012(平成24)年、6年制大学を卒業した薬剤師が誕生しました。 その人数は8641名でした。 これまでは4年制大学で学んだ薬剤師ですが2006(平成18)年から薬学部での6年制課程がスタートしました。 ここでは、日本の薬剤師の現状とドイツ・アメリカとの違いについて説明いたします。

薬剤師が6年制になったことによって、実質2年間薬剤師不足に陥っていた医療業界でした。 その反動で医療業界では現在空前とも言われるほどの薬剤師ブームがまきおこっています。 派遣社員・アルバイト・パートタイムなどさまざまな働き方が増えてきました。 薬剤師の売り手市場になっているわけです。

こういったブームに便乗して各地で薬科大学や薬学部が増加しました。 2007(平成19)年には「岩手医科大学」「いわき明星大学」「安田女子大学」「兵庫医療大学」「姫路獨協大学」に薬学部が新設されました。

薬学部や薬科大学が増加するに従って薬剤師を目指そうとする薬学生は急増しています。 そしてこれに伴って新たな問題点が薬剤師業界の中で浮き彫りになってきています。 それは薬学生を育成するために実習先が不足している大きな問題です。

「実習先が不足してしまうとレベルの高い薬剤師が育成しにくいのではないか」という指摘があります。 薬学生が増えることによって薬剤師業界そのものが飽和状態になるのでは――こういった懸念もあります。

こういった問題点に関してはいろいろな場所で討議されて話しあわれています。 データや情報を調べていくと、日本の薬剤師業界トータルでの今後将来のあり方に関係してくる問題であることが見えてきました。

近頃では日本で薬剤師免許を持っている人たちが米国で薬剤師になろうという事例が激増しています。 その理由はどこにあるのでしょうか? それは、米国と日本で薬剤師の地位が大きく違うことにあります。 日本の薬剤師の現状とドイツ・アメリカとの違い(後編)に続きます。

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